フクシマ板長
しかし、家庭で馬刺しを食べる際、一番の悩みどころは何と言っても「タレ」です。付属のタレがあれば良いですが、ない場合はどうすればいいのでしょうか?
今回は、馬刺しの美味しい食べ方から、自宅で簡単に作れるタレのレシピまでをご紹介します。
目次
まずはコレ!定番のタレ
まずは、馬刺しにぴったりな、本場熊本で食べられている王道のタレをご紹介します。
馬刺しをはじめて食べる方や、タレに迷っている方はまずはこれをお試しください。
甘口醤油
熊本では、甘口醤油を使った馬刺しの食べ方が定番です。馬刺しを食べる際、店頭で提供される醤油が特に甘く感じられることに、お気づきになったことはありませんか?
この甘さの秘密は、九州の一般的に使用されている醤油にあります。九州の醤油は、その味わいを豊かにするために甘味料が加えられていることが多く、四国や中国地方の一部地域でも日常的に甘い醤油が利用されています。
「甘くない醤油」でも馬刺しを楽しむことはできますが、甘口醤油を使うことで、馬刺しの美味しさを一層引き立てることができます。
甘味料を加えることで醤油にわずかにとろみが増し、これが馬刺しの旨味と絶妙に絡み合い、馬刺しにより深い味わいを与えてくれます。
違う味で楽しみたい方へのオススメ
定番の甘口醤油をご紹介しましたが、たまにはちょっと違う風味を楽しみたいというときには、以下のタレでも美味しく馬刺しを堪能することができます。
辛味噌(辛子味噌)
まずオススメなのが辛味噌(辛子味噌)です。辛味噌は福島県の会津地方では馬刺しを食べる際の一般的な食べ方です。
会津地方の辛味噌を使用した馬刺しの食べ方は、辛味噌を少量の醤油に溶かして馬刺しに付けて食べるというもの。この方法では、辛味噌のコクと香りが馬刺しの旨味を引き立て、さらに醤油の旨味が加わることで、より一層深い味わいを楽しむことができます。
ごま油と塩(岩塩)
シンプルかつ美味しい食べ方として「ごま油と塩」を使った方法があります。この組み合わせは馬刺しの自然な美味しさを引き立てつつ、ごま油の豊かな香りと塩のシャープな味わいが加わることで、一層の味わい深さを楽しむことができます。
塩は岩塩にするのがおすすめ。ごま油と塩を使った馬刺しは、甘口醤油や辛味噌とも違った香ばしさやまろやかさを感じることが出来ます。馬刺しを新しい角度から楽しむことができるでしょう
特にレバ刺しはこのごま油と塩で食べるのがおすすめです。
ポン酢
霜降り等の脂の乗った馬刺しを食べる際には、「ポン酢」もおすすめです。ポン酢の酸味が、脂の多い馬刺しをさっぱりとした口当たりで楽しむのに最適です。
オニオンスライスと一緒に馬刺しをポン酢で頂くと、玉ねぎの辛味とポン酢の酸味が絶妙にマッチし、より一層爽やかな食体験を味わうことができます。
ポン酢を使った馬刺しの食べ方は、特に暑い季節や、脂っこい食事が続いた後の口直しにも最適です。馬刺しの新鮮な味わいを感じつつも、さっぱりとした食感を同時に楽しむことができます。
卵黄
馬刺しユッケを最大限美味しくに楽しむために、「卵黄」は欠かせない存在です。
馬刺し用醤油と共に卵黄を絡めて食べることで、卵黄のまろやかさとこってり感が馬刺しの味わいを豊かにします。ユッケに合わせる薬味としては、大葉やオニオンスライスがよく使用されますが、キュウリを加えることで異なる食感を楽しむこともできます。
わさび醤油
定番のタレとして甘口醤油を紹介しましたが、わさびと合わせてわさび醤油でいただくのもおすすめ。魚のお刺身感覚で召し上がることができます。
もし甘味料が入った甘い醤油が苦手でしたら、普通の濃口しょうゆや刺身用醤油で召し上がるのももちろんOKです。
自宅でできる簡単オリジナルタレの作り方
フクシマ板長
・オイスターソース 大さじ1.5
・みりん 小さじ1
・おろしにんにく 小さじ1/2(お好みで)
・おろし生姜 小さじ1/2(お好みで)
薬味を活用するとさらに美味しさUP
馬刺しに合うタレをご紹介してきましたが、馬刺しの味わいをさらに引き立てるのが「薬味」の力です。に
んにくやしょうがは、馬肉の味に深みとキレを加えてくれます。また、オニオンスライスを添えることで、シャキシャキとした食感と辛味が馬刺しの甘みを引き立て、絶妙な味わいを生み出します。
他には大葉や万能ネギなど、お好みの薬味を加えることで、さらに多彩な味の楽しみ方ができます。
馬刺しに合うタレ・薬味はコレ!本場熊本のプロの板前が教えます!まとめ
今回は馬刺しのタレについてご紹介をしました。馬刺しは、その食べ方一つで多種多様な味わいが楽しめる、非常にバリエーション豊かな食材です。
この記事で紹介したタレや薬味を活用することで、自宅でも簡単に、そして豊かな馬刺し体験を実現できます。さあ、今夜は家で馬刺しを楽しんでみませんか?