フクシマ板長
滋養強壮に良いともいわれており、今も多くの方に愛され続けています。桜鍋の老舗である、東京の中江さんが有名で、その創業はなんと明治38年。そんな長く愛され食べ続けてられている桜鍋について、今回はご紹介いたします。
桜鍋はどんな料理?
桜鍋は、馬肉を主要な具材として使用する、日本の伝統的な鍋料理です。
甘めの味噌ベースのたれで煮込むことで、すき焼きを彷彿とさせる豊かな味わいが特徴です。馬肉はその鮮やかな赤みが特徴で、その色合いから「桜肉」とも呼ばれています。
なぜ馬肉が桜肉と呼ばれるようになったのか?その理由を解説※諸説あり馬肉は見た目の美しさだけでなく、味と栄養においても優秀な食材です。脂肪が少なく、高タンパクであり、独特の甘みを持っているのも特徴。さらに、パワーの源となる、糖質の一種であるグリコーゲンを牛肉の約3倍含み、鉄分も豊富で、貧血が気になる方にもぴったりの食材です。
桜鍋をを自宅で作る際のポイント
桜鍋は専門店で食べるのももちろんおすすめではありますが、専門店に足を運べなくても、自宅でも美味しく楽しむことができる料理です。自宅で桜鍋を作る際に失敗しないためのポイントをご紹介します。
馬肉の選び方
馬肉も牛肉や豚肉と同様、部位によって肉の味や特徴が異なります。馬刺しでは最も定番である、脂身が少ない部位である「赤身」や、脂がのった「霜降り」など、好みや調理の仕方に合わせて選ぶことがポイントになります。
馬肉をしっかり堪能したい方は「赤身」がおすすめ
馬肉の味わいをバランスよく楽しみたい方は赤身がおすすめです。例えばロースは、赤身に適度なさし(脂身)が入ったバランスのよい部位で、肉の旨味と脂の甘味を両方楽しむことができます。煮込みすぎずに軽く火が通ったピンク色の状態が食べ頃になります。
また、やわらかな食感のヒレもおすすめ。赤身の特徴はカロリーが和牛の半分程度とヘルシーなのも魅力です。ただヒレなどは加熱により固くなりやすいので、煮込みすぎには注意しましょう。
馬刺しの赤身はどこの部分?その特徴や魅力に迫る馬肉特有の脂を贅沢に味わいたい方は「霜降り」
脂身の甘さ・旨味を堪能したいなら霜降り肉がおすすめ。霜降りとは、肩バラなどに見られる、赤身に網目状に脂身が入りこんだ状態を指します。
中とろや大トロ等、様々な種類があり、馬肉特有のあっさりした脂の旨味をしっかり味わえます。
ただし馬肉の脂があっさり食べやすいとはいえ、カロリーは赤身より高いので食べすぎには要注意。
馬刺しを食べるなら霜降り肉がいい?その魅力やおいしい食べ方を解説迷ったら各部位が入ったセット商品がおすすめ!
赤身と霜降り、どちらも魅力的で決めがたい、という方は各部位が入ったセットがおすすめです。赤身と霜降りがどちらも入っているため、複数人で食べる際も好みが分かれにくくなります。部位ごとに異なる味わいの食べ比べもでき、桜鍋を囲んだ団らんでの会話も盛り上がるのではないでしょうか。
適切な量を選ぶ
桜鍋に使用する馬肉は、お店や商品によって内容量がさまざまあります。馬肉は生鮮食品であるため、鮮度がいいうちに食べ切れるよう、人数に合わせた馬肉の量を選ぶこともポイント。
桜鍋の場合、馬肉の1人前はおおよそ100~150g程度になります。例えば夫婦や友人同士など、2人で桜鍋を楽しむ際は、馬肉が200~300gほど入ったセットが目安になります。
親戚の集まりなど、大人数で桜鍋をするなら800g~1kgの大容量タイプがおすすめ。その方がグラムあたりの価格が抑えられ、気兼ねなく存分に馬肉を味わえます。ただし余ってしまった場合は保存に向いていないため、少しずつ食べたいという人や、少食な方が多い場合は小分けパックの商品がおすすめです。
桜鍋のレシピ
それでは「桜鍋」をの作り方をご紹介します。コクがある味噌風味の馬肉は、お酒のおともにもぴったり。シメは雑炊がスタンダードですが、ラーメンやうどんでも桜鍋のおいしさを最後まで堪能できるでしょう。
また、具材はお好みでアレンジしていただいてもOKです。
キャベツ 1/4カット
ごぼう 1/2本
白滝 1袋
えのき茸 1袋
長ネギ 1本
豆腐 1/4丁
牛脂(なければサラダ油) 適量
みりん 75g
酒 75g
砂糖 36g
みそ 適量
まとめ
今回は桜鍋についてご紹介をいたしました。すき焼きは食べたことがあるけど、桜鍋は食べたことがない、という方も多いのではないでしょうか。
美味しくて栄養満点の桜鍋、ぜひ今夜の家族団らんの食事や、お酒のおともに桜鍋を試してみてください。きっとその魅力の虜になると思いますよ!