フクシマ板長
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馬刺しが疲労回復にいい理由
実は馬刺しは他の肉と比べても栄養価が高いことで知られています。さまざまな栄養素が多く含まれていおり、疲労回復に良いな成分が豊富に含まれているのが特徴です。それでは馬刺しが疲労回復にいい理由を詳しく解説していきます。
鉄分が豊富
馬刺しには鉄分が豊富に含まれています。これは、鉄分の少ない鶏むね肉に比べると20倍以上、比較的、鉄分の含有量が多い牛肉と比べても1.5倍以上の含有量です。鉄分は酸素を運搬するヘモグロビン(赤血球に含まれる成分)の構成要素で、細胞や筋肉など体の機能維持に不可欠な成分です。
馬刺しが含む鉄分はタンパク質と結びついた「ヘム鉄」と呼ばれ、野菜など植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」よりも吸収率が高く、効率的に鉄分を摂取できます。
さらに、馬刺しは脂質をエネルギーに変える働きをもつビタミンB2も含んでいるため、疲労対策としてはうってつけの食材です。
動物性タンパク質が豊富
馬刺しに豊富に含まれる動物性タンパク質は、心身どちらの疲労に対しても効果的とされています。筋肉の修復に役立つだけでなく、精神的な疲れに関係するホルモン・セロトニンの材料であるアミノ酸「トリプトファン」なども多く含んでいるためです。
ビタミンB12が豊富
馬刺しに特に豊富に含まれるビタミンとして、ビタミンB12が挙げられます。ビタミンB12の一日の推定必要量は2.4㎍ですが馬刺しには7.1㎍も含まれています。
ビタミンB12は悪性な貧血や脳からの指令を伝える神経系に作用して体を正常に保つ役割があるのです。とりすぎてしまっても体に悪影響を与えることはないため過剰摂取になる可能性はかなり低いと言えるでしょう。
ビタミンB12は、体を動かす=エネルギーを消費するために必要な仕組みの中で、アシスタントとして重要な役割を果たしているビタミンです。そのため、脂質やたんぱく質の代謝にビタミンB12は欠かせません。
また、脂質やたんぱく質の代謝をしているときに、ヘモグロビンを作るために欠かせない物質も作られるため、ビタミンB12は血液を作ることにも役立つことになります。
グリコーゲンが豊富
馬刺しの疲労回復効果で特に注目したいのがグリコーゲンです。グリコーゲンとは、エネルギーを貯蔵し人間の活動に欠かせないものです。
普段は、肝臓や骨格筋等に蓄えられており、急激な運動を行う際のエネルギー源として、あるいは空腹時の血糖維持に利用されます。つまり非常時のエネルギーとして活用されます。
このグリコーゲンが、馬刺しには牛肉の3倍、豚肉の5倍も含まれており、疲労回復、集中力の向上、血糖値の調整などに効果があります。
ペプチドが含まれている
ペプチドとは、タンパク質が消化酵素で分解されて、アミノ酸が複数結合した状態のことです。タンパク質に比べて分子量が小さく、吸収がスムーズに進むという利点があります。免疫力を上げたり、血糖値を下げたりするはたらきがあります。
馬刺しに含まれるペプチドは、肝機能の代謝を高める効果や疲労回復、高血圧の改善、脂肪燃焼効果、美肌効果など多岐にわたる効能が見られます。
集中力UPや血糖値の調節効果も
先述した馬刺しに豊富に含まれるグリコーゲン、これは疲労回復以外にも、集中力UPや血糖値の調節効果もあります。現代人にとってはまさに必須ともいえる効果。それぞれ詳しく解説していきます。
集中力UP
脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖(グルコース)は、脳を活性化させ、集中力や記憶力を高める効果があります。
余分なブドウ糖は、筋肉や肝臓でブドウ糖がたくさん結合した「グリコーゲン」に変換後、一時的に貯蔵され、必要に応じてさまざまな活動のエネルギー源として利用されます。
脳がエネルギーにできるのは、ほとんどがブドウ糖です。人体の司令塔であり、非常に多くのエネルギーを消費する脳が安定して働くよう、しっかりグリコーゲンをとることが大切です。
血糖値の調節
血液中の糖が減少してくると、動悸や冷汗、手足の震えなどの症状がでてきます。
そこで、蓄えられていたグリコーゲンが分解され糖となり、血液中に放たれ血糖値を調節することで、血液中の糖の減少による動悸などの症状を抑えることができます。
まとめ
今回は馬刺しの持つ疲労回復効果に焦点を当てて解説をさせていただきました。疲れが多い現代社会に生きる私たちにとってはとても嬉しい効果です。
馬刺しは日常の仕事や勉強に疲れている方だけでなく、筋トレをされる方や、体を酷使するアスリートの方にもおすすめのの食材です。ぜひ1度日々の食事に取り入れてその効果を体験してみてはいかがでしょうか。