フクシマ板長
目次
タンパク質とは
タンパク質は私たちの体を作る重要な成分で、アミノ酸がたくさんつながってできています。
タンパク質は身体の至る所に使われています。筋肉や臓器、皮膚を作るのはもちろん、身体で起こるさまざまな化学反応を助ける酵素としても活躍します。また、ホルモンや免疫に関わる物質としても非常に重要な役割を担っています。
つまり、タンパク質は私たちの体を健康に保つために欠かせない成分であり、日々の食事から適切なタンパク質を摂取することが、体の機能を正しく保つためにとても重要です。
タンパク質が不足するとどうなる?
重要な栄養素であるタンパク質ですが、不足するとどんなデメリットがあるのでしょうか。タンパク質不足により起こりやすい症状は以下のようなものがあります。
- 筋力が低下する
- 太りやすくなる
- 肩こり・腰痛になる
- 肌や髪の若々しさが失われる
- 疲れやすく集中しづらい
- 免疫力が低下する
以上のように、タンパク質は体づくりに欠かせない栄養素のひとつになります。
馬刺しに含まれる栄養について
馬刺しは低カロリーかつ高タンパクな食材です。馬刺しの持つ豊富な栄養ついて詳しくみてみましょう。
タンパク質
馬肉のタンパク質含有量は、100gあたり20.1gと、同じく赤身の牛肉や豚肉と比較しても多くなっています。
タンパク質は筋肉の成長や修復に必要不可欠な栄養素であるため、ダイエット中の方やアスリート、筋トレをしているトレーニーの皆さまにもぴったりの食材です。
カロリー
馬肉100gあたりのカロリーは110kcalで、これは他の一般的な肉類と比較して非常に低いです。例えば、同量の牛肉は約300kcal、豚肉は約267kcalになります。
馬肉は牛肉や豚肉の半分以下のカロリーしか含まず、「カロリーを抑えつつお肉を楽しみたい」と考えている方にとってはまさにうってつけな食材です。
脂質
馬肉の脂質含有量は100gあたりわずか2.5gと非常に低く、牛肉や豚肉と比較しても大幅に少ないことが特徴です。
さらに、馬肉に含まれる脂質は主に不飽和脂肪酸で構成されており、これには悪玉コレステロールの低下や過酸化脂質の生成を防ぐなどの健康効果が期待されます。このため、馬肉は体脂肪になりにくく、健康的な脂肪の摂取源としても最適です。
鉄分
馬刺しには、他の肉類と比べて非常に多くの鉄分が含まれています。100gの馬肉には約4.3mgの鉄が含まれているのに対し、同量の牛肉には1.9mg、豚肉には1.1mgとなり、馬肉は牛肉や豚肉の2〜3倍以上の鉄が含まれています。
鉄分は身体中の細胞に酸素を運ぶ役割を果たすため、不足すると疲れやすくなったり、めまいや立ちくらみが起こりやすくなります。鉄分は通常、レバーや海藻、貝類に豊富ですが、これらが苦手な方には馬刺しで鉄分を補うのも選択肢の1つになります。
グリコーゲン
馬肉には他の肉類と比較しても格段に多いグリコーゲンが含まれています。100gの馬肉には約2,290mgのグリコーゲンが含まれており、牛肉の670mgや豚肉の433mgと比較すると、約5倍以上の量です。
グリコーゲンは、エネルギーの貯蔵形態として知られ、その効能は疲労回復や集中力の向上、血糖値の調節に効果があります。特に疲れが溜まりやすい方や、疲労感が抜けにくいと感じている方にとって、馬刺しはおすすめの食材です。
他の食材のタンパク質量の比較
馬刺しが低カロリー、高タンパク、低脂質という優れた食材であることをご紹介させていただきました。
では、ここからは馬肉と他の食材とのタンパク質を比較してみたいと思います。
馬肉とその他のお肉のタンパク質含有量
まずは馬肉と他のお肉とのタンパク質の含有量を比較してみます。
品目 | タンパク質(100gあたり) |
---|---|
馬肉 (赤身) | 20.1g |
豚肉 (ばら) | 14.4g |
豚肉 (かたロース) | 17.1g |
鶏肉 (もも肉) | 16.6g |
鶏肉 (むね肉) | 21.3g |
牛肉 (ばら) | 12.8g |
牛肉 (かたロース) | 16.2g |
馬肉は他のお肉と比較しても豊富なタンパク質が含まれており、アスリートやトレーニーにとって王道の食材である鶏のむね肉ともあまり遜色がありまません。
馬肉と魚のタンパク質含有量
では次は魚とのタンパク質の含有量を比較していきたいと思います。
品目 | タンパク質(100gあたり) |
---|---|
馬肉 (赤身) | 20.1g |
さんま | 18.5g |
さけ | 22.3g |
さば | 20.6g |
まぐろ | 26.4g |
かつお | 25.8g |
ぶり | 21.4g |
こうして比較してみると魚のタンパク質はかなり豊富であることがわかります。魚と比べてみても馬肉もかなり健闘していることがわかります。
その他の食材とのタンパク質含有量
最後にタンパク質が豊富なその他とのタンパク質含有量を比較していきたいと思います。
品目 | タンパク質(100gあたり) |
---|---|
馬肉 (赤身) | 20.1g |
ゆで卵 | 12.9g |
納豆 | 16.5g |
豆腐 | 6.6g |
アーモンド | 20.3g |
クリームチーズ | 8.2g |
ヨーグルト | 4.3g |
牛乳 | 3.3g |
※乳製品は各商品によりタンパク質含有量に差があります。
こうしてみるとやはり馬肉はタンパク質が多く含まれていることがわかります。
ただしタンパク質と一口に言っても、お肉や乳製品に含まれている動物性タンパク質と、大豆製品に含まれている植物性タンパク質では働きが違いますし、消化吸収に必要とされる時間も異なっていますのでその点はご注意ください。
そのため、タンパク質を摂る際には単一の食品ではなく、いくつかの食品を組み合わせて摂るとより効果的だと言われています。
まとめ
今回は、馬刺しのタンパクについてフォーカスいたしました。馬刺しはその他の肉類や魚類、大豆製品や乳製品と比較しても遜色ない、またはそれ以上のタンパク質が含まれており、からだにとてもいい食材です。
他の食材とうまく組み合わせながら、健康的な食生活の1つとしてぜひ取り入れてみてください。