フクシマ板長
そこで気になるのは、馬刺しは解凍した後はどれくらい日持ちするのか、もし余ってしまった場合、どのように保存すれば良いのか悩むこともあるのではないでしょうか。
また、一度解凍した馬刺しは再冷凍しても大丈夫なのでしょうか。今回は、そんな疑問にお答えすべく、馬刺しの解凍方法と余った馬刺しの対処法についてご紹介します。
目次
馬刺しの解凍方法
まずは馬刺しの解凍方法からご紹介をしていきます。冷凍馬刺しを解凍する際のポイントは、まず調理直前に解凍すること。解凍しすぎるとドリップが多くなり、馬刺し本来の旨味が損なわれてしまいます。
また、ブロック馬刺しの場合は、完全に解凍してしまうと馬肉をきれいにスライスするのが難しくなります。
理想は、まだ少し硬さが残る半解凍状態。この状態なら、理想の薄さでスライスが可能で、盛り付け後に自然と解凍され、最適な食感を楽しめます。
美味しく食べるにはこれ!「氷水解凍」
氷水解凍は、冷凍された馬肉を最適な状態で解凍するためのオススメの方法です。
馬肉の旨味を保ちつつ、美味しく安全に楽しむことができます。以下、氷水解凍の手順をわかりやすく解説します。
- 準備
最初に、大きめのボウルを用意します。そのボウルに、たっぷりの氷を入れましょう。次に、冷凍された馬肉をそのまま氷の上に置きます。 - 氷水を作る
馬肉が完全に氷水に浸かるように、ボウルに水を加えます。氷と水のバランスを取ることで、馬肉が均一に解凍されるようにします。 - 解凍
解凍時間は、馬肉の形状によって異なります。塊の場合は約30分、スライスされた馬肉の場合は約5分が目安です。
ただし、この時間は馬肉の大きさや種類、季節や室温によって変わることがあるため、解凍の様子を見ながら調整が必要です。塊肉の場合、外側が柔らかくなり、内側に少し硬さを感じる「半解凍状態」が理想です。
スピード重視の方へ!「流水解凍」
流水解凍は、時間を節約しながら冷凍された食品を解凍する効率的な方法です。特に冷凍された馬肉のような生食用食材を扱う際には、旨味を損なわず、かつ安全に解凍することができます。ここでは、流水解凍の手順とそのポイントを紹介します。
- 準備
冷凍された馬肉をそのままの状態(パックされている場合はパックごと)で、ボウルや深めの容器に入れます。 - 流水をかける
ボウルや容器に入れた馬肉に、蛇口から直接、冷たい水をかけます。流水は、馬肉の表面と接触することで、冷凍された肉を均一に解凍します。 - 解凍
流水解凍の時間は、馬肉の大きさや厚みによって異なりますが、概ね塊肉であれば5~10分程度が目安です。
氷水解凍と同様、この時間はあくまでも目安であり、解凍の進み具合を見ながら調整する必要があります。中心部にまだ少し硬さが残る「半解凍状態」までが理想です。
解凍後の馬刺しはどれくらいもつ?
解凍後の馬刺しの消費期限としては、できる限り早く、が答えになります。
馬刺しは鮮度が命です。数時間でも置いたものは見た目や味わいが落ちていきます。解凍後翌日に腐るほど日持ちしないわけではありませんが、あくまで生肉ですので、安全の面から見ても、解凍後の馬刺しは冷蔵庫で保管することなく、すぐにお召し上がりください。
再冷凍はできる?
一度解凍した馬刺しの再冷凍はできません。
馬刺しが流通される際は、食中毒対策として冷凍状態での流通が義務付けられており、捌いた直後、業務用冷凍庫で急速冷凍されて販売されています。しかし、家庭用の冷凍庫ではこの急速冷凍ができないため、温度や鮮度を保つことができません。
品質も安全性も低下してしまうため、解凍後の馬刺しは再冷凍せず、極力その場で食べるようにしましょう。
解凍前の馬刺しの賞味期限
解凍前の馬刺しの賞味期限は1ヵ月以上です。長いものだと、6ヵ月程度の賞味期限の馬刺しもあります。
冷凍保存の馬肉の賞味期限は購入する専門店によって異なります。購入する際には、賞味期限を確認することも大切です。
解凍後した馬刺しが余ってしまった場合の対処法
余ってしまった場合は下処理をして加熱し、馬刺しではなく馬肉料理として日持ちさせることがおすすめ。好みの味に下味をつけて加熱することで生の馬刺しとはまた違った味が楽しめます。
余った馬刺しを美味しく、安全に楽しむためのレシピをご紹介します。
フクシマ板長
馬肉の味噌煮込み
ごぼう 1個
生姜 1片
水 500cc
味噌 大さじ2
醤油 大さじ1
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
馬肉のバター醬油炒め
玉ねぎ 半玉
ピーマン 1個
バター 5g
醬油 大さじ1/2
塩、コショウ 適量
まとめ
今回は解凍後の馬刺しについて解説をいたしました。馬刺しは鮮度が命。解凍後はなるべく早くたべていただき、余ってしまった場合は加熱調理をすることで、美味しく楽しむことができます。
ただし加熱処理をしたとしても早めに食べることがおすすめ、できる限り翌日までには食べるようにしましょう。ぜひ馬刺しを一番いい状態で、美味しく、楽しく堪能していただければと思います。
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