フクシマ板長
食事を楽しみつつ痩せたい方にとって、空腹を我慢するダイエットは避けたい選択肢の一つです。
メディアや書籍で話題になったダイエット法に、糖質制限ダイエットというものがありますが、糖質である炭水化物を制限する食事法に取り組むなかで注目を集めているのが「お肉ダイエット」です。
しかし、「お肉を食べると太るのでは?」と疑問に感じられる方も多いかもしれません。
この記事では、なぜお肉がダイエットに適しているのか、特になぜ馬刺しはダイエットに向いているのかを解説します。
健康的な体重管理を目指す方のお役に立てれば幸いです。
目次
お肉がダイエットに向いている理由
お肉を中心とした食事がダイエットにおいてもたらすメリットは多岐にわたります。
特に、肉に豊富に含まれるタンパク質は、食欲を抑え、新陳代謝を促進し、持続的な満腹感を提供することで、無理なく継続可能なダイエットを可能にします。
タンパク質が高い食事は、体の代謝率を向上させることが科学的に証明されており、これにより空腹感が減少し、結果として食事の量が自然と調整されます。
筋肉量の維持に貢献
肉に含まれる動物性タンパク質は、筋肉量の維持に欠かせない要素です。筋肉を形成するために必要な必須アミノ酸が豊富であり、特に分岐鎖アミノ酸(BCAA)が筋肉分解の抑制に寄与します。
筋肉量が保たれることで、基礎代謝率が維持され、ダイエット期間中の運動効果も高まります。
筋肉量の維持は、脂肪ではなく筋肉を保ちながら体重を減らすことを可能にし、健康的な体形を作り出します。
脂質代謝の促進
赤身の肉に特に多く含まれるカルニチンというアミノ酸は、脂肪の代謝において重要な役割を果たします。
カルニチンは、体内で脂肪酸をミトコンドリアへ運ぶことで、脂肪の燃焼を促進します。
適度な運動と組み合わせることで、カルニチンのこの効果はさらに増幅され、脂肪燃焼の効率が向上し、ダイエットの成果を早期に実感できるようになります。
ダイエットにおいてお肉、特にタンパク質が豊富でカルニチンを多く含む赤身肉を積極的に取り入れることは、食欲管理、筋肉量の維持、そして脂肪の効率的な燃焼という三つの大きなメリットがあり、健康的かつ効果的な体重減少を実現するための重要な要素になります。
馬肉の特徴
お肉がダイエットにもたらすメリットをご理解いただいた上で、次は馬肉の特徴をご紹介していきます。
熊本名物桜肉
馬肉は、特に熊本県で親しまれている伝統的な名物であり、「桜肉」という美しい別名を持っています。
この愛称は、馬肉の赤身が空気に触れると鮮やかな桜色に変わること、または馬肉の切り身が桜の花びらを思わせる繊細さから来ています。
馬肉はその見た目だけでなく、味わいでも多くの人々を魅了しています。
食肉としての馬肉
馬肉を食用とする文化は、生産コストや流通量の面で牛肉や豚肉に比べて限られています。馬は消化能力が低いため、飼育にはより手間とコストがかかります。
さらに、食肉としての認知度や流通量が牛や豚に比べて少ないため、馬肉、特に新鮮な馬刺しは高価で貴重な食材となっており、その珍しさと品質は、多くの食通たちを魅了し続けています。
馬肉の栄養価
栄養面では、馬肉は他の一般的な肉類に比べて格段に優れています。高いタンパク質と豊富なアミノ酸を含むだけでなく、カルシウムは牛肉の約3倍、鉄分に至っては鶏肉の10倍という栄養価を誇ります。
この栄養の高さが、馬肉が薬膳料理に好んで使われる理由の一つです。
加えて、馬肉は低カロリーで低脂質、低コレステロールという点でも優れており、健康的なダイエットや生活習慣病の予防に貢献するヘルシーな選択肢と言えます。
馬刺の栄養素
ではここからは、なぜ馬刺しがお肉の中でもダイエットに向いているのかを解説いたします。
低カロリー
馬肉は他の肉類に比べてカロリーが低いため、カロリー摂取を抑えつつ満足感を得たい方には最適です。
たとえば、馬刺しとして食べられる肩ロース肉は、約100kcalと他の肉類の同部位に比べて低カロリーです。
注意点としては、霜降り等の脂肪が多い部位は多少カロリーが高くなってしまいますので、食べ過ぎには要注意です。
馬肉の脂肪は不飽和脂肪酸が豊富な点が特徴です。
不飽和脂肪酸は魚に多く含まれるタイプの脂ですが、血液中のコレステロールや血圧を下げる働きがあることがわかっています。
馬肉の脂は牛や豚の脂と比べて体に悪い影響を与える可能性は低いといってもよいでしょう。
高タンパク
馬刺しは、低カロリーながらもタンパク質が非常に豊富な食材です。100gあたりに含まれるタンパク質は約20.1gと、中サイズの卵3個分以上に相当します。
厚生労働省が発表している日本人の食事摂取基準(2020年版)によれば、成人には体重1kgあたり最低でも0.66gのタンパク質が必要とされており、例えば体重50kgの人であれば日々最低33gのタンパク質を摂取することが推奨されています。
運動を日常的に行う人の場合、この摂取量は体重1kgあたり1g以上が望ましいとされ、筋肉の回復や成長、基礎代謝の維持に重要です。
必要なタンパク質を得るためにも馬刺しは魅力的な食材です。馬刺しを食事に取り入れることで、低いカロリーで満足感を得ながらも、タンパク質を効率よく摂取することができます。
ビタミンや鉄分が豊富
馬肉の栄養価のところでも少し触れましたが、馬肉は牛肉と比較してもビタミンが豊富に含まれる点で優れています。
馬肉にはエネルギー代謝に不可欠なビタミンB1、強力な抗酸化作用を持つビタミンA、そして細胞保護に役立つビタミンEが豊富に含まれています。
これらのビタミンは、体内での糖分のエネルギー変換を助けるだけでなく、体を健康に保ち、活力を与える重要な役割を果たします。
ビタミンB1は、炭水化物を効率良くエネルギーに変えることで、運動や日常活動のパフォーマンスを向上させます。
ビタミンAとビタミンEは、体内の酸化ストレスを軽減し、細胞の老化を防ぎ、免疫機能をサポートしてくれます。
筋トレとの相性が抜群
上記3点で紹介した通り、馬肉はとても栄養価が高く、筋トレ後の食事にもとても適しています。
特に鉄分やBCAAと呼ばれる必須アミノ酸は他の食材ではなかなか含まれていない成分。
馬刺しは美味しいだけでなく、栄養素も豊富でダイエットにも筋トレにも良い。こんな食材は唯一無二と言っても過言ではありません。
ダイエットにおすすめな馬刺しの食べ方
フクシマ板長
- 赤身肉を選ぶ
馬肉はその低カロリーな特性で知られていますが、さらにカロリー摂取を抑えたい場合は、脂肪分の少ない赤身の部分を選びましょう。
特に、ロース、モモ、ヒレなどの部位が赤身が多くお勧めです。ロース部位には霜降りの脂肪が多い場合もあるため、摂取量に注意してください。
脂肪が多い部位としては、タテガミ(首の部分)やバラ肉がありますが、これらは避けるか、適量に留めることが望ましいです。 - 馬刺しで楽しむ(生で食べる)
馬肉を食べる際は、可能な限り調理油を使用せず、生の状態で味わうことで、不必要なカロリーの摂取を避けることができます。
馬刺しは安全に生食できる数少ない肉の一つであり、その新鮮な風味と栄養をダイレクトに享受する最良の方法です。
まとめ
馬肉、特に馬刺しは、低カロリーかつ高タンパクなだけでなく、栄養価も高い優れた食材です。
馬刺しは美味しく食べながら健康的に体重管理ができるため、ダイエットを楽しみたい方にはぜひおすすめです。
バランスの取れた食事と適度な運動と合わせて、馬刺しをダイエットに取り入れてみてはいかがでしょうか。