フクシマ板長
最近は、冷凍技術の進化と速い配送で、通販を利用して手軽に美味しい馬肉を自宅で楽しめるようになりました。
通販で馬刺しを注文した場合、冷凍状態で届くことがほとんどです。
そこで今回の記事では冷凍馬刺しを実際に食べる際の解凍方法や切り方、美味しく食べる方法を紹介します。
目次
食べるときまではしっかり冷凍でキープ
まず、馬刺しは購入後、しっかりと冷凍庫で保存しましょう。小分けパックの場合は特に、外気の影響を受けやすいため、ドアの開閉が少なく、温度変化の少ない場所が理想です。
冷凍状態での保存は長期間可能ですが、味の品質を保つためにも、できれば1ヶ月以内の消費をお勧めします。
やってはいけないNGポイント
冷凍の馬肉は、食中毒対策として冷凍状態での流通が義務付けられており、捌いた直後、鮮度のいい状態の馬肉を瞬間冷凍して販売されます。
そのため、正しい解凍方法で馬刺しとして食べれば鮮度抜群の馬肉の旨みを味わうことができます。
しかし、間違った解凍方法をすると馬肉の旨みが水分とともにドリップとして流れ出てしまい、味や見た目を損なうことになります。
冷凍馬刺しを食べる際にやってはいけないNGポイントは以下の通りです。
- 電子レンジで解凍する
- 常温の環境に放置して解凍する
- 余った馬刺しを再冷凍する
馬刺しは鮮度が良くなければ美味しく味わえません。解凍した馬刺しは翌日に持ち越したりせず、できるだけその場で食べ切るようにしましょう。
時間が経ったものは、空気に触れて表面が変色し鮮度が落ちています。このような馬刺しは、加熱調理しましょう。
馬刺しの解凍方法
冷凍馬刺しを解凍する際のポイントは、まず調理直前に解凍すること。
解凍しすぎるとドリップが多くなり、馬刺し本来の旨味が損なわれてしまいます。
また、完全に解凍してしまうと、馬肉をきれいにスライスするのが難しくなります。
理想は、まだ少し硬さが残る半解凍状態。この状態なら、理想の薄さでスライスが可能で、盛り付け後に自然と解凍され、最適な食感を楽しめます。
少量パックの商品は短い時間で解凍できるので、速やかにおいしい状態で食べることができます。
馬たらしの商品は全てスライス済みの馬刺しになっています。
解凍と盛り付けだけで、専門店の味わいを再現できます。
馬たらしのスライス済み馬刺しの解凍方法を動画で解説しています。
馬刺しの解凍方法を動画で解説
それではここから、具体的な解凍方法を2つご紹介します。
美味しく食べるにはこれ!「氷水解凍」
氷水解凍は、冷凍された馬肉を最適な状態で解凍するためのオススメの方法です。
馬肉の旨味を保ちつつ、美味しく安全に楽しむことができます。以下、氷水解凍の手順をわかりやすく解説します。
- 準備
最初に、大きめのボウルを用意します。そのボウルに、たっぷりの氷を入れましょう。次に、冷凍された馬肉をそのまま氷の上に置きます。 - 氷水を作る
馬肉が完全に氷水に浸かるように、ボウルに水を加えます。氷と水のバランスを取ることで、馬肉が均一に解凍されるようにします。 - 解凍
解凍時間は、馬肉の形状によって異なります。塊の場合は約30分、スライスされた馬肉の場合は約5分が目安です。
ただし、この時間は馬肉の大きさや種類、季節や室温によって変わることがあるため、解凍の様子を見ながら調整が必要です。塊肉の場合、外側が柔らかくなり、内側に少し硬さを感じる「半解凍状態」が理想です。
スピード重視の方へ!「流水解凍」
流水解凍は、時間を節約しながら冷凍された食品を解凍する効率的な方法です。特に冷凍された馬肉のような生食用食材を扱う際には、旨味を損なわず、かつ安全に解凍することができます。ここでは、流水解凍の手順とそのポイントを紹介します。
- 準備
冷凍された馬肉をそのままの状態(パックされている場合はパックごと)で、ボウルや深めの容器に入れます。 - 流水をかける
ボウルや容器に入れた馬肉に、蛇口から直接、冷たい水をかけます。流水は、馬肉の表面と接触することで、冷凍された肉を均一に解凍します。 - 解凍
流水解凍の時間は、馬肉の大きさや厚みによって異なりますが、概ね塊肉であれば5~10分程度が目安です。
氷水解凍と同様、この時間はあくまでも目安であり、解凍の進み具合を見ながら調整する必要があります。中心部にまだ少し硬さが残る「半解凍状態」までが理想です。
ブロック馬刺し切り方のコツ
解凍が完了したら、次は馬刺しを食べやすいサイズにスライスしていきます。
魚の刺身とは異なり、馬刺しは薄めにスライスするのがおすすめです。半解凍状態で、肉の繊維を断ち切るように切ると、口当たりがよく、見た目も美しくなります。
肉目を垂直に切れるように(横に)置き、霜降りの馬刺しであれば3mm程度、赤みの馬刺しであれば2mm程度を目安として切ると、美味しさを引き出します。
馬刺しの切り方のポイントをまとめると以下の通りです。
- 切る前に馬肉の解凍は半解凍にしておくこと
- サシが綺麗に見えるように切ること
- 馬刺しの柔らかさによって厚みを変えること
部位別切り方のポイント
- 【ヒレ】
・厚切り…部位の中でも特に肉質が柔らかいので厚切りにして柔らかさを実感 - 【ロース】
・中厚切り…比較的柔らかいので中厚切りに - 【モモ系】
・薄切り…肉質がしっかりしているので食べやすく薄切りに - 【バラ系】
・斜め切り…バラ系のサクはモモほど高さが無いので斜めに包丁を入れて
馬刺しの食べ方いろいろ
甘口醤油やにんにく、生姜、玉ねぎスライスなど、様々な薬味や調味料を使って、自分好みの味わいを見つけてください。
また、馬刺しユッケや馬刺し丼など、バリエーション豊かな食べ方を楽しむのもおすすめです。
玉ねぎスライスを挟んで食べるのがおすすめです♪
フクシマ板長
まとめ
冷凍馬刺しをおいしく食べるコツは、適切な解凍方法と切り方にあります。
今回ご紹介した氷水解凍や流水解凍をうまく活用し、半解凍の状態で美しくスライスすることで、馬刺し本来の旨味と食感を堪能することができます。
適切な保存と調理法で、家庭でもプロの味を楽しんでみてください。