馬刺しのキレイな盛り付け方- プロの板前が伝授

フクシマ板長

馬刺しは、その独特の味わいと食感で多くの食通を魅了し続けています。舌の上でとろけるようなその感覚は、一度味わうと忘れられないもの。
近年では馬刺しの健康面でのメリットも注目されています。ビタミンや鉄分を豊富に含むことから、美容や健康を意識する人々にも選ばれるようになっています。
そんな馬刺しを、ただ食べるだけでなく、盛り付けを工夫して「見た目にも美しく」楽しむことで、その魅力をより一層引き立てることができます。
そこで今回は、自宅でプロのような見栄えのいい盛り付けポイントをプロの板前が伝授します。

馬刺しを切る方向が鍵を握る

ブロック馬刺しを切っているところ
馬刺しを切る際のコツは、馬肉の筋繊維の向きに注目し、その筋繊維に対して垂直(直角)に切ることです。
筋繊維の方向を見極め、包丁をその線に対して垂直に持って切り進めることにより、肉の繊維を断ち切ることができます。この方法で切ることにより、口に入れたときの肉の食感がとても柔らかくなり、噛み切りやすくなります。

特に、霜降りが多い部位の場合、この切り方をすることで、脂の入り(サシ)がより一層際立ちます。サシが均等に分布している部位をこの方法で切ると、脂肪の白い線が美しく見え、食材の豊かな味わいとともに、見た目にも豪華な印象になります。

彩りを意識した食材を使用する

盛り付けの際、最初に考えたいのが「彩り」です。食べる前に目で楽しむことも大切な食の楽しみ方。
特に馬刺しのように色味が単一になりがちな料理は、彩り豊かな食材を加えることで、一気に華やかな印象に変わります。

おすすめは、おろしショウガ、大葉、オニオンスライス。馬刺しの色と対照的で、盛り付け時に色鮮やかな印象を与えます。
薬味を加えることで、色のアクセントだけでなく、味わいの面でも変化を楽しむことができます。

レモンや笹の葉があればなおGOOD

レモンや笹の葉を加えることで、さらに見た目の美しさを増すことができます。

レモンを使うことのポイントは、その鮮やかな黄色が馬刺しの色とは異なるため、盛り付けに彩りとアクセントを加えることができるということです。レモンは大皿の端に添えることで、盛り付け全体に明るい印象を与え、視覚的に魅力的にします。

一方、笹の葉を使用することで、盛り付けに豪華さを加えることができます。特に、オニオンスライスの下に笹の葉を敷くと、盛り付けが一層引き立ち、自然な緑色が鮮やかな赤の馬刺しをより美しく見せてくれます。

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高さやバランスを意識して盛り付ける

次に重要なのが、盛り付けにおける「高さ」と「バランス」です。平面的に盛り付けるだけではなく、高低差をつけることで立体感が生まれ、見た目のボリュームも増します。
例えば、オニオンスライスや大根を細かく刻んだもの(ツマ)を底に敷き、その上に馬刺しを乗せることで、高さと深みを出すことができます。

霜降り(中トロ)

さらに、馬刺しを丸めたり、扇形に広げたりして盛り付けると、動きが出て視覚的にも楽しめます。
また、馬刺しを2列以上に並べる際には、大葉やレモンの薄切りを間に挟むことで、色彩のアクセントとともに、整然とした美しさを演出することができます。

盛り付けの際に指で少し曲げて立体感を出すだけでも高級感を出すことができます。
詳しくは下の動画をチェック!

盛り付け方を動画で解説

お皿の奥から盛り付ける

盛り付けはお皿の奥から手前に向かって行うことも大切なポイントです。奥に高さを持たせることがポイントで、お皿の奥側にスライスしたオニオン(または大根のツマ)を軽く盛り付けます。
その上に大葉を置き、最後に馬刺しを並べていきます。
スライスした玉ねぎを多めに盛るといった感じで高低差を出して工夫してみてください。

同じ馬刺し同士を隣にしない

馬づくし8種セット
複数の部位の馬刺しを盛り付ける場合は、全く違う色のお肉がある方がそれぞれの見た目が際立たせるため、色の違う部位を交互に並べていくことでより美しくなります。
馬刺しの部位によって脂の入り方が異なるため、それぞれの特徴を生かして交互に異なる部位を配置することで、見た目にも美しい並びになります。

さらに一工夫!立札で高級感を演出

立札付きの馬刺し盛り合わせ

もし盛り付けにさらにこだわりたい場合は、各部位ごとに立札をつけるという方法もあります。これにより、より高級感のある雰囲気を演出することが可能です。
まるでお店で提供されるような馬刺しの盛り付けを自宅で再現したいと考えている方は、ぜひ立札を使ってみてください。

その馬刺しに合った器を使う

盛り付けに使用する「器」の選択も、馬刺しの盛り付けを極める上で欠かせない要素です。同じ馬刺しでも、盛り付ける器によって印象が大きく変わります。

クリアな器

クリアなガラス製の器を使用することで、フレッシュで爽やかな印象を与えることができます。透明感のある器は、馬刺しの鮮やかな色をより引き立てます。

透明な皿に盛り付けられた馬刺し

深みのある器

深みのある陶器や磁器の器を選ぶことで、温かみのある落ち着いた印象にすることも可能です。特に、ユッケタイプの馬刺しを盛り付ける際には、深い器を選ぶことで、具材が中央に集まりやすく、美しく整った盛り付けが実現します。

ユッケ

黒い器

黒い器を選ぶことで、馬刺しの色鮮やかさを強調することができます。黒い背景に馬刺しを盛り付けることで、その色のコントラストが鮮明になり、見た目にも非常に洗練された印象を与えることができます。
タテガミだけ味わってみたいという人には黒い器がぴったり!白と黒の互いの対比が美しさを演出してくれます。

タテガミ

大皿

大皿を用いることで、馬刺しを豪華に広げて盛り付けることができ、大人数での食事やパーティー等に最適です。
大皿に盛り付けることで、馬刺しの色彩や添える薬味、飾り付けが一層際立ち、食卓を華やかに彩ります。

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まとめ

いかがでしたか?馬刺しの盛り付けは、彩り豊かな食材の使用、高さとバランス、器の選択等によって、大きくその印象を変えることができます。
自宅での食事が、ちょっとした工夫で、一層特別なものに変わります。今回紹介した盛り付け方法を参考に、ぜひ自宅での馬刺しの盛り付けにチャレンジしてみてください。

馬刺しを楽しむ上で、見た目の美しさもその味わいをより一層引き立てることができます。この記事が、馬刺しをより深く味わい、楽しむきっかけになれば幸いです。

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